「経営は数字が大事」というのは本当?

知り合いの経営者で決算書などほとんど見たことがないという人で、大成功している人を知っています。経営において数字が大事とよく聞きますが、本当なのでしょうか?

わかる範囲で回答してみます。

経営者_決算書
分かりやすい極端な例を出せば一流のスポーツ選手と自分自身を比べてみてください。
自分がどんなに努力しても、一流選手が毎日遊んで試合以外1秒たりとも練習しないでも、
1%も勝てる見込みがないのではないでしょうか?
これと同じ理屈で、経営者の能力も人それぞれです。
全く努力せずにうまく行く人もいれば、一生懸命努力しているのにうまくいかない人もいます。

また、事業計画などの数字、日々・月次・年次の数字を把握していなくても経営はできますし、
成功している経営者もたくさん知ってます。
計画数値や日々の数字を把握しているのに上手くいってない人もたくさん知ってます。

では、同じ能力の人で、数値管理をしている人と数値管理をしていな人を比べたらどうでしょうか?
(現実には不可能ですが)
長い期間で見た時に、前者の会社が成長、安定しているのではないかと思います。

経営数値管理とは経営努力の一つで、営業努力と同じ種類のものだと思います。
営業努力を全くしないのに上手くいっている人がいて、一生懸命営業努力もするのに上手くいってない人がいたら、
あなたは営業努力をしないでしょうか?
ただ、営業努力ほどわかりやすいものではなく効果が表れにくいものであることは確かです。

このコーナーは、実際に受けた質問を一般的にアレンジしたものの他、想定問答を掲載しています。
作成時の税制などに基づいており、その後の税制改正などにより、取扱いが変わる場合がありますので、あくまで参考情報として、自己責任での運用、又は当事務所とご相談(有料)の上での運用をお願いいたします。